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Q-BORDER / Case of King*

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CD Review / BOΦWY / 未発表曲


『未発表曲』

BOΦWYというバンドの目に見えて手に触れられる部分というものは、彼ら4人が意図的に演出してこちらに提示してくれたモノにすぎない。それが、氷山のほんの一角であろう事は言うまでもないだろう。
つまり、水面下に何が眠っていて、どんな世界が広がっているのか、それは船に乗ったアタシたちの側からでは、冷たい氷を隔てた鈍く光る海面下を「覗き込む」という行為からしか、その様子を計り知る事はできない。
今は凍り付いた海面下に潜ってしまったが、かつてはライブにて間違いなく海面から顔を出していた部分、それがこれらの未発表曲ではないかとアタシは思う。

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『ATOMIC CADILLAC』

BOΦWYの未発表曲の中で、最もCD化に至らなかった事が悔やまれるという声の多い1曲。その意見には、アタシとしても手放しで賛成する1曲です。めたくた好きです、この曲。
ただ、今になって「じゃあ、どのアルバムに入れるべきだった?」と言うと、それはそれで、アタシにはどこに入れるべきだったのかわからないし、そういう意味で「残ってしまった」感のある名曲だなあ、と。まったくもったいない。
実際にいつ頃に作られた曲なのかはわからないのだが、アタシが一番、この曲がどのアルバムにも収まらないと思うのは、曲としての完成度とは裏腹に、歌詞の内容の幾分かの幼さだと思う。

(※ 斜め字部分はわかんないヨー部分です!)

「ATOMIC CADELLAC」

I love you 抱きしめたいけど You will be lost cause.
I love you やっちまいたいけど She will be lost cause.
I love you 口づけたいけど You will be lost cause.
I love you I want you, hold your love,
But when she will be lost to me.
火をつけりゃぶっとぶぜ  間違いのはじまりさ

Oh! Runaway 口づけたいけど You will be lost cause.
Runaway I want you, hold your love,
But when she will be lost to me.
Runaway やっちまいたいのに You will be lost cause.
Runaway 抱きしめたいけど She will be lost cause.
最終のこの汽車で 逃げるのさこの街を
欲しいのはひとりだけ お前しか見えねえさ

Oh! Runaway ×××
やっちまえ(えいえいえいえい)
Run Away! やっちまえ(えいえいえいえい)
火をつけりゃ いちころでおしまいさ 爆発さ
うわべのハートを たたきつぶせ

Runaway 口づけたいのに You will be lost cause.
Runaway I want you, hold your love,
But when she will be lost to me.
Runaway 口づけたいけど You will be lost cause.
Runaway I want you, hold your love,
But when she will be lost to me.
最終のこの汽車で 逃げるのさこの街を
欲しいのはひとりだけ お前しか見えねえさ

Oh! Runaway やっちまえ(えいえいえいえい)
Runaway やっちまえ(えいえいえいえい)
火をつけりゃいちころでおしまいさ 爆発さ
うわべのハートをたたきつぶせ

火をつけりゃぶっとぶぜ 間違いのはじまりさ
のぞむなら 今すぐにキメてやる やっちまえ

Oh! Runaway やっちまえ(えいえいえいえい)
Runaway やっちまえ(えいえいえいえい)
Runaway やっちまえ(えいえいえいえい)
Runaway やっちまえ(えいえいえいえい)
火をつけりゃいちころでおしまいさ 爆発さ

うわべのハートをたたきつぶせ 
たたきつぶせ たたきつぶせ

・・・・・・・・・・・・・・・

英語部分、ほとんど何言ってるのかサッパリわかりません(笑)。だいたいアタシ元は「口づけたいけど 指 の 先」とか、そんな風に聞いてました(笑)。口づけたい指先って可愛いじゃないの(笑)!(意味はビミョウに通らないけどね!)
でもまあ十中八九、何か英語でしょうけど。この頃は特に、デタラメ英語であろう、というのがあるので、余計に英語部分を想像するのは難しいです。デタラメ英語の、デタラメ聴きとり。ツッコまないでやってくださいね。

んで歌詞なんですが、多分ヒムチ作詞ぽいですよね? ね? 異様にヒムチっぽい矛盾と甘えと男ぽさが顕著な気がするんですが(この頃のは作詞作曲のクレジットがないので不安だけど)。とりあえず「抱きしめたいけど」と言っておいて、その後の英語部分で、多分ですが「でもできない」というような、そういう内容を言っているんだと思うんですよ。その「抱きしめたいけど抱きしめられない」理由は、「僕のせい」なのか「君のせい」なのかビミョウなのですが、主語部分で「I」と「She」があるので、多分その両方なのでしょう。
そのくせ、多分長めの英語部分、アタシは適当に、「I want you, hold your love, But when she will be lost to me. 」と聞き取ってますが(多分ヒアリング的には間違ってると思う)、なんとなく意味を想像するに、「君が欲しい、抱きしめたい、でもできない」ぽい内容かなあ、と。
何気にヘタレというか、すんごい向こう見ずなクセに、いざという時に相手を思いやってしまって暴走しきれないみたいな。だからこの曲って「やっちまえ!」と言ってるけれど、「まだ、やっちまってない」状態の曲ですよね。「ねえ、いい? やるよ、やっちゃうよ?」な曲。

全体の内容としてね、この歌って2つの方向性を持ってると思うんですよ。1つはいわゆる「ラブソング」。君が好きで、抱きしめたくて、抱き合いたくて、口づけたい。なのに「僕」はそれを上手くできなくて、君が望むのなら今すぐにでもやってやるのに。こんな踏み込めない関係はもうイヤなんだ。君だけが好きだ、君しか見えない。というような内容。
さりげない自分勝手さと一途さといつもの「オンリーユー発言」。やっぱりこの歌詞ってヒムチ作詞だと思うんだけどなあ(笑)。そしてもう1つはラブソングを装った「やっちまえ!」な歌。個人的にはソコがどのアルバムにも入らない要因かな、とか(笑)。

「最終のこの汽車で 逃げるのさこの街を」

この一文ですよね、ココだけなんか他と意味が繋がらないの。ムリに想像するとして、この歌にある種の設定があってですね、例えば「この街を出ないと彼女とは上手くいかない」ような、そういう作者内設定があるのかもしれない。(想像するに「”16”」あたりの歌詞とリンクするのかな、と)また別な物語を想像する事は、まあ、そう難しい事でもないんですけど。でも、んなのわかりません! わかるわけありません! ここだけ意味がわかんねーです、ヒムチさん(さりげに名指し)! 
ココを考慮に入れてしまうと、さっき言ったようなラブソングに、何かまた違う「ぶっ壊せ」的な、関係性の破壊を促すような、それこそ「MORAL」時代の「SCHOOL OUT」的な要素が混じる。ぶっ壊したいのか、上手くいきたいのか、それってこの歌詞として提示されている部分だけでは判断がつかない。つまり、受け手としてはこれはやっぱ矛盾なんですよね。

この歌詞の中の(おそらく)男女の関係に、何の設定の提示もないわけじゃないですか(普通ないんだけど)。別れそうなのかとか、友達以上恋人未満なのかとか、駆け落ちでもしたいのか、それとも全く一目見ただけの相手なのか。「ぶっ壊したい」メインだったら「MORAL」ですよね。とりあえず(この場合、負の意味ではない)破壊行為からというのは、BOΦWYの中ではやはり時期としては「MORAL」だと思います。でもこの歌はやっぱり装いはラブソングなんですよ。
アタシ「BEAT SWEET」大好きなんですけど、それに近い内容ですよね、この歌のラブソング部分って(笑)。「なんでも叶えてあげる」ってすごい偉そうなくせに、まだ「BABY」は手には入ってないんですよね。「なんでも叶えてあげるから、僕のモノになってよ」みたいな、裏腹に情けなかったり甘えてたりする像が見え隠れして、そういうのがたまらなくかわゆいわけです。
この歌も同じで、「火を付けりゃいちころさ」なんて言って、まだ火はついてないし爆発もしていない。「たたきつぶせ!」って言いながら、関係性を壊せないのもまた自分自身なんですよ。結局、この歌は曲としてどうこう言うのは別にして、歌詞としては中途半端なんですよね。「BEAT SWEET」ほどラヴソングに徹してなくて、内容として、きちんと昇華しきれていない気がする。でも、だから 異 様 に か わ ゆ い んですけど!!

あと、これもまた顕著な事なんですけど、BOΦWY時代のヒムチ(この作詞をヒムチと勝手に想像して)って、「逃げる(Runaway)」という言葉をよく使うんですよね。それって想像するに、意味としては「抜け出す(slips out)」とかに近いと思うんですよ。「現状から抜けだそう、新しい世界へ飛び出そう」というね。おそらくそういう意味で言っているんだろうと思うのですが、そんな時ヒムチはよく「Runaway(逃避者)」という言葉を選びます。
「逃げる」という行為は多分、想像するにあんまり好きじゃないと思う。だけど「現状から逃げ出す(抜け出す)」という事が、当時は前向きな選択であったり、プラスだったのかな、などと、そんな風に思えます。
「”16”」にしてもわりとそうですよね。まああっちは「飛び出す(jumps out もしくは drop out ?)」ですけど、意味としてはほとんど同じですよね。他には「RUNAWAY TRAIN」ていうのもあるしね。あれにしたって「MUST BELIEVE IT !」なんですよ、間違いなくプラスの積極性を持つ「逃げる」ですよね。

「現状から逃げ出さないと(飛び出す・抜け出す)ダメになってしまう」

BOΦWYで言うとこの内容の最後は、「PSYCHOPATH」の「CELLULOID DOLL」になると思います。でもこの頃にはちゃんと違う言葉を当てられていて、「始めるのさ 錆び付く前に 信じるのさ 自分の事を・・・」と、つまりは逃げ出す(Runaway)を「始める」と言えている。
逆に今とかソロ以降当たりとかになると、「逃げる」ではなくて「立ち向かう」というような姿勢ですよね。「Angel」の歌詞が「臆病者にはなりたくない」と変わった事にしても、つまりは「逃げ出したくない」という意志だと思うのですけど。そう思うと、ヒムチの考え方がゆっくりと少しずつ変化しているのが、何気なく感じ取れるような気がします。
最初はきっと、現状から逃げ出す事が先へ行く事だったんだろうなあ、と。そういう事も何気に思ってしまうのでありました。

だけど「単純に大好きだぞコノヤロー!」な歌です。
アトミックキャデラックサイコー!

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2004.12.30. / アホっぷり満開。



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